交流を始めるにあたり  

  世界的な規模で、料理界は今、融合が図られています。一例をあげれば、中国料理と西欧料理が融合することにより、サービスの方法に革命が起こりつつあります。それは、最初から個々に盛られた一品をナイフ・フォークで中国料理を食するレストランが流行るようになっています。日本料理も西欧料理と融合し、食材を選ばなくなり、キャビア・トリフ・フォアグラが日本料理の器に盛られるようになりました。
  本校(岐阜調理専門学校)では、新しい時代に生きる料理人を養成すべく、日々の授業に、校内検定制度、校内コンクール制度を取り入れ、技術と独創性を磨くことが新時代に対応する道であると確信し、調理師養成に責任を持ち、岐阜県の料理業界とともに邁進しています。
  一方、視野を広げる意味から、西欧料理をフランスで学ぶ機会を模索しておりましたが、幸いにしてフランス、フランシュコンテ地方、ポリニーにある、国立ポリニー校が指導を引き受けていただける運びとなりました。このことにより、参加する学生はフランス料理の講義と日本料理の披露をおこなう機会を得ることが出来ました。
  ついては、西欧料理の真髄を現地で学ぶことが、新時代に生きる料理人の資質向上を図ることにつながると確信し、今回の渡仏企画と致します。


                  2002.04
                       校長 石井 亮一



ポリニー 朝市にて